「なにこれ!?こんなの見たことない!」そう叫びたくなる、奇想天外な姿をした生き物たち。水中カメラマンの堀口和重さんが海に潜って出会った奇妙な生命体—「海のエイリアン」から、約100種を紹介する『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』が6月18日、刊行された。
本書に登場する生物は、エビ・カニ、イカ・タコ、クラゲやゴカイ、そして、魚たちなど。しかし、どの生き物もフツーではない。
虹色に輝くもふもふから覗くETのような顔!
ビームが出そうな赤い目を持ち、怪しく光る液体を出す謎の生命体!
血塗られたような赤い刀を頭にもつ幻の生命体!
奇想天外な約100種の生き物を、「光る美しいエイリアン」「UFO型エイリアン」「変身するエイリアン」など6パートに分けて紹介。深海の珍魚・リュウグウノツカイやテングノタチ、内臓が透けて見える半透明の身体が特徴の深海ダコ・クラゲダコ、フィロゾーマ(ウチワエビ類)の幼生、近年発見されまだ研究の進んでいないボウセキウロコムシの仲間やアンフィオニデス、放散虫・有孔虫まで、幅広いラインナップとなっている。
18年ものフィールド活動の中で堀口和重さんが撮りためてきた膨大な生物写真から、特に見応えのある写真を厳選。書籍初掲載や撮り下ろしもあり、一瞬の営みを記録した貴重な写真の数々はビジュアル図鑑としても見応えがある。
また、各分野の専門家による監修により、最新の生き物情報を楽しく学べることも魅力。海の生き物との出会いの様子やおもしろ生態を臨場感のある文章で紹介する。なお文章はすべてルビが振ってあるので、親子で楽める。
紹介する生き物は、手のひらに満たないサイズのものが多数。広大な海の中、この小さな生き物たちを探す途方もない努力と生きている姿に出会える奇跡を実感できるはず。ページをめくれば、これらエイリアンが実在する地球の海の豊かさが感じられるだろう。
水中カメラマン 堀口和重から皆さんへ
僕が海の冒険を始めて、約18年が経ちます。いろいろな生き物を撮影してきましたが、どう見ても“エイリアンにしか見えない”ものたちと出会い、海のエイリアンを集めた図鑑を作ってみたいと思いました。この本に出てくるエイリアンたちは、すべて日本の海で撮影したものです。スキューバダイビングやシュノーケリング、もしかしたら磯遊びをしているときに、これらの生き物と出会えるかもしれません。皆さんも、エイリアンを探しに海の世界を訪れてみませんか?
こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑
著書:堀口 和重(写真)、山崎 陽子(文)、山本 晴美(文)
定価:1,760円(税込)
仕様:A5判/128ページ 主要な文章はルビ付き
WEBサイト:https://www.yamakei.co.jp/products/2824230260.html
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