深海生物をテーマにした世界初の水族館「沼津港深海水族館」(静岡県沼津市)で、夏の特別展示「古代生物とシーラカンス〜絶滅したもの、生き残ったもの〜」がはじまった。
展示は、絶滅した古代生物、絶滅が危惧される生物、太古から姿を変えずに生き続けている生物の3つの軸で構成されている。
絶滅が危惧される野生生物のリストは、国際自然保護連合(IUCN)が作成するレッドリストのほか、日本では環境省などが作成するレッドリストが存在する。海洋生物については一部の種を除いて絶滅のおそれの評価がされてこなかったが、海洋生物への関心の高まりを受け2012年度からリスト作成に着手。2017年3月に公表された「環境省版海洋生物レッドリスト」には、絶滅危惧種として56種が掲載されている。
この危機的な状況を知ってほしいと、IUCNが作成するレッドリストに準絶滅危惧として掲載されているナヌカザメなどの生体を展示。クイズ形式で楽しみながら起源や生体を学ぶことができるほか、約3億6000万年前のデボン期を生きた装甲魚「ダンクルオステウス」などの古代生物の迫力ある模型を見ることができる。
最強の古代魚との評価に反し絶滅したダンクルオステウスと、約3億5000万年前から姿を変えず生き続けるシーラカンス。そしてこれから滅んでしまうかもしれない絶滅危惧種。それぞれ生きざまからなにを感じるのか、ぜひ自分の目で確かめたい。
古代生物とシーラカンス〜絶滅したもの、生き残ったもの〜 開催期間:2023年7月15日(土)〜10月中旬ごろまで 開館時間:10:00〜18:00 ※夏期・冬期・繁忙期は変更する場合あり 所在地 :沼津港深海水族館 静岡県沼津市千本港町83番地 WEBサイト:http://www.numazu-deepsea.com
写真提供:もち さん
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