福音館書店の人気月刊誌「たくさんのふしぎ」から2021年7月号として刊行され、その後完売した『釣って 食べて 調べる 深海魚』。現在は入手困難となっている同作が傑作集としてハードカバー化され、5月5日に刊行されることが決定した。
多彩なテーマで「ふしぎ」に迫る、「たくさんのふしぎ」(画像提供:福音館書店)
「たくさんのふしぎ」は1985年に創刊された月刊科学誌。自然や環境、人間の生活・歴史・文化、数学・哲学など、世界にあふれるあらゆるふしぎを子どもたちが理解できるよう、第一線で活躍する研究者や専門家が導く。子ども向けながら、幅広く切り口が豊かなテーマや、深いのに分かりやすい解説が人気を呼び、大人にもファンが多い。
2021年に刊行した『釣って 食べて 調べる 深海魚』では、キンメダイやノドグロ、アンコウといった比較的よく知られた深海魚から、ツノザメの仲間やクロシビカマスなどのあまり知られていない深海魚まで、その生態を美味しい理由や食べ方とともに平坂さんが紹介。魚や水棲生物を専門に描く画家・長嶋祐成さんの美しい絵と、しゃしん絵本作家のキッチンミノルさんの写真が加わり、3人の個性があふれる人気作となった。
画像はハードカバー版制作中のもの。変更になる場合あり(画像提供:福音館書店)
この『釣って 食べて 調べる 深海魚』が傑作集に選ばれたことについて、福音館書店 宣伝課の笠原伸之輔さんは「ハードカバー化にあたっては、月刊誌刊行時の店頭の評判や幼稚園・保育園・図書館などの評判、タイミングなどで総合的に判断しています。今回は月刊誌がすぐに品切れになってしまい、ハードカバー化を望む声を多くお寄せいただいたことから実現しました」としている。2021年当時の内容に加えて、あらたな発見が盛り込まれたハードカバー版『釣って 食べて 調べる 深海魚』は、2024年5月5日に全国の書店およびオンライン書店で発売される。
釣って 食べて 調べる 深海魚 著者:平坂寛 文 / キッチンミノル 写真 / 長嶋祐成 絵 定価:1,430円(税込) 発売日:2024年5月5日 ページ数:40ページ 発行:福音館書店 WEBサイト:https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=7575
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