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新年は深海詣。新江ノ島水族館の最寄り駅に「深海みくじ」登場

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神奈川県藤沢市にある「新江ノ島水族館」の最寄り駅、片瀬江ノ島駅に元旦から5日間だけ“深海の入り口”たる鳥居があらわれ、「深海みくじ」が登場する。深海みくじ。なんだその語感のいい催しは。

おみくじといえば一般的には吉凶を占うもの。大吉とか吉とか凶、そして人々からもっとも畏れられる大凶といった、いわば総評がくじに目立つように書いてあり、どれを引き当てたかによって運勢ヒエラルキーが生まれたりするあれだ。

ところが「深海みくじ」は“運勢を表す表現ではなく、「シーラカンス吉」「メンダコ吉」など、深海生物が出るちょっと変わったおみくじ。彼らの生態にちなんで、 「総合」「願望」「学問・仕事」「恋愛」「健康」「ラッキーアイテム」の6つの項目で深年の運勢を占”うのだという。

ひいたおみくじを結わえるように折ると深海生物が現れる。全5種類。

大・中・小の序列はなく、すべてが吉。その運勢は深海生物それぞれのあり方に委ねられている。吉凶を占わない運試しと言っていいのだろうか。そこはかとなく平和な感じがする。正月早々に大凶を引き、その後しばらく心を持っていかれるような思いをしなくて済むのは正直助かる。

「深海みくじ」は2025年1月1日から5日までの毎日、朝9時から16時のあいだ設置される。各日3,000部、5日間で計15,000部が用意され、各日なくなり次第終了。コンコース突きあたりにあるクラゲ水槽の裏側、改札外での実施なので電車に乗らなくても深海詣ができる。

なお、12月28日からは「えのすいの深海展」がはじまる。

鳥居でもここでも、すべてを見透かしたように見おろすダイオウイカが印象的。

深海とは一般的に水深200m以深の海をさし、暗闇とすさまじい圧力、低温が支配する世界です。地上や浅い海では考えられないような極限環境で生き続けてきた生き物たちは、それぞれ独自の進化を続けて、ヒトが考える過酷な環境に適応してきました。

新江ノ島水族館は2004年の開業以来、深海生物の長期飼育に挑戦し、20年間でさまざまな深海生物と出会ってきました。 「えのすいの深海展」では、館内2つの常設展示「深海I」「深海II」とあわせて会期中、生体や標本など100種類以上の貴重な深海生物をご紹介します。地球上の海の95%をしめる深海の世界。ディープ度200%の「えのすいの深海展」へでかけてみませんか。

深海に関する2つの常設展示をそれぞれ、ありがたいくらいのスペースでもって展開しているえのすい。それだけでなく、引退した「しんかい2000」が余生を過ごしている場でもある。JAMSTECと共同しての研究もさかんにおこなわれていて、“ディープ度200%”という煽りコピーにまんまと煽られ、期待を寄せて間違いないと思わせる説得力がある。

ところで、この催しのタイトルは「謹賀深年!初詣は深海へ」だそうだ。これを考え出し、リリースした担当者の誇らしそうな顔が見える気がするがどうだろうか。さぁ、今年も深海シーズンがはじまった。

謹賀深年!初詣は深海へ
期間:2025年1月1日(水・祝)〜5日(日)
深海みくじ設置時間:9:00〜16:00
場所:片瀬江ノ島駅 駅舎 ※改札外
お問い合わせ:0466-29-9960
       https://www.enosui.com/

※本件に関して、鉄道会社や駅係員の方へのお問い合わせはご遠慮ください。

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