こんにちは、脈です。
コンビニに行ったら、かならずグミ売り場を確認します。買っても買わなくても、ひととおり。
世は生き馬の目を抜くような群雄割拠のグミ戦国時代。自店の買い付け力を見せつけるかのように、いつからか大きなスペースが割かれるようになったグミ売り場でひときわ存在感を示す者がありました。

「いじけ黒猫ミグたん」
どういう企画会議の末に、キミは誕生したんだい。
えらい人「熾烈なグミ売り場を制するには今までにはない、全く新しいアイデアが必要だ!ないかいないかい?斬新な企画のあるものはないかい?」
社員「はい!いじけてる黒猫をグミにするのはどうですか!」
えらい人「かわいい!採用!!」

そうはならんやろ、とあながち言えなくもないように思えます。だって、グミといじけた黒猫、あまりにも脈略がなさすぎる。絵本やマンガなどの原作があってのことなら分からなくもないけれど、そういう感じではなさそう。猫の中でもひときわ黒猫が好きな社員が、自分の留守に家でいじけている飼い猫を思って企画した以外に考えられません。
むしろここから物語を編んでいけそうなほど、しっかりとしたキャラクター性をこめるという作業がお菓子の新商品開発というフィールドで行われたことに驚いています。

この世はこういう、「好きだから」がもっとまかり通っていいんじゃないかな。必然性とかペルソナ設定とか、それっぽいものを軽々と飛び越えていく力強さが、ミグたんにはある。
噛みごたえのある黒いグミを咀嚼しながら、思うことがありました。この世の謎をすべて内包したような黒さを誇る、われらがフカブカ。グミにしたいな……。読者さまの中にお菓子メーカーの方はおられませんか。
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