沖縄美ら海水族館(沖縄県国頭郡)が独自開発した、サメの人工子宮装置から生まれ1歳を迎えた「ヒレタカフジクジラ」の仔ザメが5月6日までの期間限定で公開される。
「ヒレタカフジクジラ」は太平洋の深海域に広く分布する、全長50cmほどの小型のサメ。体表に微小な発光器があり青く発光することから「光るサメ」としても知られている。いちどに6個体ほどの仔ザメを妊娠する卵黄依存型の胎生種で、長期飼育例のないサメのひとつだ。
沖縄美ら海水族館では、2022年4月28日からサメの人工子宮装置内で約1年間育成し、2023年4月10日に人為出産に成功、さらに約1年間飼育した。出産時には15cmだった全長が1年をかけて18cmまで成長したことや、吻部を餌に押し付けて摂餌するなどの行動が見られたという。
人工子宮装置で育成している様子
今回の展示では、世界初の長期飼育中にある生きたヒレタカフジクジラの仔ザメを観察できる。種の生態を考慮し、期間を限定しての貴重な機会となる。展示は同館・深海への旅「海のプラネタリウム」コーナーで、2024年4月25日から2024年5月6日まで(※生物の状況により展示を終了する場合あり)。
沖縄美ら海水族館
住所:沖縄県国頭郡本部町石川424
電話:0980-48-3748
開館時間:8:30~18:30(入館は閉館の1時間前まで)
※展示期間中は8:30~20:00
WEBサイト:https://churaumi.okinawa/sp/
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