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新種の生物100種超えか。ニュージーランド沖の「最も辺ぴな」深海で

ニュージーランド沖の深海で、新種とみられる100以上もの未知の生物が発見された。見つかったのは魚類のほか、イカやエビ、サンゴらしきもの、軟体動物など多種多様で、新種かどうかを確認する作業が進められている。

採集されたサンプルの一部(Ocean Census/NIWA)

この調査結果を報告したのは、日本財団とイギリスの慈善団体Nokton財団が2023年4月に設立した、未知の海洋生物探査プロジェクト「OCEAN CENSUS」。10年で少なくとも10万種の新種を発見することを目指し、2024年最初の航海としてニュージーランド国立大気水圏研究所(NIWA)とニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワの研究者が率いる調査チームを支援した。

21人の研究者と乗組員からなる調査チームは、2月7日に観測船「タンガロア」でウェリントンから出航し、ニュージーランド南島の東、長さ800キロメートルにもおよぶバウンティ・トラフ(舟状海盆)がある海域へ。これまでほとんど調査されていない、未踏の地だという。この場所を、NIWAの海洋生物学者セイディ・ミルズ氏は「地球上で最も辺ぴな地域」だと紹介。その水深5,000メートル付近が、21日間にわたって調べられた。

いかにも深海魚らしいゼラチン質の身体。これも新種?(Ocean Census/NIWA)

深海サンゴの一種?まったく別の生物の可能性もある謎の生命体(Ocean Census/NIWA)

オタゴ半島付近の大陸棚や海底窪地、サウスバウンティ海峡、いくつもの海山など、さまざまな場所でマルチコアラーと呼ばれる採泥器を展開。集まったサンプルは調査開始から1週間足らずで400を超え、2月29日に寄港した時には、その数は1800以上に。中にはウミウシらしき生物や、深海ウナギと思われる魚の姿も見られた。すでにそれらの調査・分類がはじまっていて、調査結果がまとまり次第、なんらかの説明がおこなわれる見込みだ。

Ocean Census/NIWA

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