こんにちは、脈です。
編集長日記をはじめてから2週間足らずで、3日も間をあけてしまいました。決して怠けていたわけではないのですが、とりあえず今日も元気に生きています。
そのあいだに、深海界隈では「沖合深海底の海洋保護区から15種の新種を発見」したという報せが駆けめぐりました。ヨコヅナイワシを発見、命名したJAMSTECの藤原義弘上席研究員が率いるチームの成果です。
新種生物たちがいたのは、沖合海底自然環境保全地域。優れた自然環境を維持していると認められた海域で、日本のEEZ内では4箇所、割合にして13.3%にあたる海の水深400〜3623メートルとのこと。いわば超自然状態の海には、まだまだ未知の生物がわんさといて、ざっとサンプリングすれば大量の新種が見つかるんだ……と思ってしまいそうだけれど、2020年からの4年間で5つの航海をした結果だというから、人知れずコツコツとおこなわれている調査研究の積み重ねというものに頭が下がる思いです。

N、いい顔してるなぁ。その名は「リットウクモエビ」
海の中には、こんなユートピアみたいな場所がまだまだあるなんて。自分が住んでる星のこと、まだまだ分かってなさすぎで震えますね。
ニュースリリースでは、推定7000歳を超える巨大ツノサンゴ類が見つかったなんて、時間の捉え方がゲシュタルト崩壊を起こしそうな凄いこともさらりと書いてあって、なかなか見応えがあります。ぜひ。
JAMSTECプレスリリース
沖合深海底の海洋保護区から15種の新種を発見
―環境省委託事業「沖合海底自然環境保全地域調査概要」―
https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20250417/
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